機械式継手取付施工

機械式継手の品質管理

機械式継手の品質管理は、受入検査、施工前検査、施工時検査の流れで行われますが、それぞれの検査方法は各工法で定められた方法に従って行います。代表的な機械式継手の施工方法を表に示します。 受入検査では、納入された材料について種類、化学成分、機械的性質、数量及び寸法をミルシート等を用いて確認します。カプラー等については有害な浮錆びや汚れの有無、傷の有無について確認します。鉄筋についてはロールマークを確認し、指定品が納入されていることを確認します。また、鉄筋端部に曲がりがないことを確認します。 カプラ一等は工場製品として製造され、作業員の技量による差異も生じにくいので品質面でのばらつきが少ないため、施工前検査は通常は行わないことが多いのですが、工事監理者の指示があったり、特殊な条件での施工を行う場合等には施工前検査を行うことがあります。施工前検査では、鉄筋の種類や呼び名ごとに規定された本数の継手供試体を作成し、単体の引張試験を行ってその強度を確認します。 機械式継手の継手性能は、カプラーへのかん合長さに大きく影響されます。従って、継手の施工時にはあらかじめ鉄筋端部の所定の位置にマーキングを行い、カプラーに鉄筋をかん合した後にカプラーの両端が鉄筋につけられたマークの位置にあることを全数について確認します。 グラウト式のねじ節継手ではグラウトを注入しますが、カプラー中央の注入孔から注入したグラウトがカプラー両端から漏れ出てきたことを全数確認することによりグラウト充填が完全に実施されたことを確認します。グラウト材については所定の形状の供試体作成し、圧縮強度を確認します。なお、無機グラウトを使用する場合は、混練時にフロー試験を行う必要があります。 端部ねじ継手の場合は、カプラーに鉄筋をかん合し、ロックナットを仮締めした後に合わせマークを付け、トルクレンチを用いて本締めを行った後全数について合わせマークのずれを確認して本締め作業を完了とします。

管理項目

継手工法 項目 試験方法 時期・回数 判定基準
ネジ節継手 施工前試験 引張試験 鉄筋の種類、呼び名ごとに各工法で規定された本数 鉄筋のJIS規格値以上
施工時検査 外観検査 全数検査・かん合検査・充填確認(グラフト式) マーキング確認、カプラーからの漏れ確認
トルク検査 抜取検査(トルク式)各工法の規定数量 圧力90%の再締付でナットが回転しない
圧着継手 施工前試験 引張試験 鉄筋の種類、呼び名ごとに各工法で規定された本数 鉄筋のJIS規格値以上
施工時検査 外観検査 全数検査・かん合検査 マーキング確認
各工法の規定数量抜取検査 圧着回数・圧着位置が適正・スリーブが正常
充填継手 施工前試験 引張試験 鉄筋の種類、呼び名ごとに各工法で規定された本数 鉄筋のJIS規格値以上
施工時検査 外観検査 全数検査・かん合検査・充填確認 注入箇所の確認、排出孔からの漏れ確認

(公社)日本鉄筋継手教会資料より転記